ktv 池田公園 フィリピンパブ

 

 [ポットブログ外伝 前回あらすじ]

マフィアと師匠に復讐を決意したポット。しかし、二人からは予想外の言葉が続く。それはポットを再びフィリピンへ向かわせる動機となる。世間の怪しいフィリピン有料記事を遥かに凌ぐ内容、必見!

【ポットブログ65】【外伝】その4 師匠との和解!? そして第二章へ

 

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【ポットブログ1】タイで起業!先輩の誘い、女を求めてフィリピンへ!

 

※クレイジーマニラは以下の5つのブログがメインコンテンツです。

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クレイジーマニラの記事は、実際の旅行や取材を元に記述しています。小説風のストーリ仕立てで記述していますので、過去の記事を参照頂けると話の内容が理解しやすいかと思います。また、登場人物の名前等は仮名を用いているところがあります。

 

 

[著者ポットより]

ご無沙汰してます。ポットです。

第2章の執筆がなかなか進まず、公開はまだまだ先になりそうです。

そんな中、”最近”サプライズがありましたので、外伝で書こうと思います。

第2章が未だ公開されていないので、登場人物との関係が分かり辛いかもしれませんが、第1章では全く登場しなかった人物です。

関わりはそんなに深くありませんが、なかなか面白い展開になったので外伝で紹介しようと思いました。

 

それでは、クレマニ風ストーリー仕立てて書いていきます。

宜しくお願い致します。

 

 

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【ポットブログ66】【外伝】その5 日本のフィリピンパブにて 前編

 

 

ーーコロナ過で六本木のお店はバタバタと閉まっていった。

私のボトルがキープしてある店も「お世話になりました」と挨拶のLINEが来て、そのままクローズした。

寂しい限りだ。

 

クレイジーマニラ 六本木

 

あまり飲みに出ないようになると不思議なもので、「別に飲まなくていいかな?」なんて感覚になってくる。

通ってたお店も今は営業してないし、今さら新規開拓する元気もない。

私は、上野や北千住の安いガールズバーでカラオケしながら飲むようになっていた。

以前は自宅近辺でしか飲まないスタイルだったが、都心部は営業時間短縮や酒類提供禁止などの関係であまり飲めないし、恵比寿や六本木で普通に営業してる所は、正直楽しめなかった。

 

もう飲んでもつまらない……。

 

そんな気持ちになっていると、意外な人物から連絡があった。

その人はマニラでKTVを経営していた社長。

「コロナ禍で店を閉めて、この度日本に帰って来ている」と連絡があった。

そして「久しぶりに飲もう!」という話になり、人生で初となる”池田公園”という名古屋の飲み屋街にデビューする事になった。

 

名古屋 池田公園 フィリピンパブ

 

ーー「ここは日本か?」と思わせる店の数。

錦糸町の裏通りにここはタイか?と思わせる通りがあったり、

御徒町にここはベトナムか?と思わせるような通りがあったりするが、

そんなレベルじゃない数の店がこの池田公園エリアにはあった。

 

その社長の案内で二軒ほどフィリピンパブで飲んだ。

しかし、私の”つまらない”という気持ちは全く変わらなかった。

忘れかけていた英語やタガログ語を5年振りに聞いて懐かしいなとも思ったが、政権交代の時に全てを捨てて日本に帰国したあの時の悔しさはまだ心に残っていた。

 

(あ、第2章のオチが先に出てしまいましたがスルーしてください笑)

 

そう。

私は5年前に数名の日本人以外のLINEは全てブロックし、現地の全ての人との連絡を絶って日本に帰国した苦い経験がある。

心に傷を負った人間なのである。

 

あれから5年。

フィリピンに関わる全てをシャットアウトして、あの国の事は考えないように生きてきた。

あんなクソみたいな国、絶対に関わらない。関わってなるものか。そう思って過ごしてきた。

5年も経ったので少しは気が収まったが、それでも許す事は出来ていなかったようで、この池田公園で飲んだ日も全く楽しさはなかった。

 

しかし、その社長との別れ際。

 

ktv 経営者 マニラ 夜遊び
[マニラ マラテエリアでKTVを経営していた社長]

 

「そういえばポットさん、名古屋に”マキ”いますよ」

と言われた。

 

えっ? 日本にいるの?

 

第2章はマカティで暴れるポットの生き様を描いているが、その時はマカティで暴れつつも実はマラテでも少し飲んでいたのである。

特にその社長のお店は日本人客ばかりのお店であり、友達と一緒に飲む感覚で過ごせるので結構な頻度で訪れていた。

マキはその店の人気の嬢。私も一応指名していた嬢だった。

この頃は流石に当初の雷神のような恐ろしい飲み方こそしていなかったが、奇人のように遊んでいた。

クレイジーポットは大人しく飲んでも隠していても、やはり多少のクレイジーさが出てしまうのである。

 

そうか5年振りか……。

 

クソ嫌いになったフィリピンでも、昔話をするのはやぶさかじゃないなと思った。

次回名古屋に来る機会があったら行ってみるか……。

しかし、彼女に関する重要な情報がない。一体どの店にいるんだ?笑

そう、その社長も本人と交流があるわけではないので、「昔働いてた店は知ってるけど、今は知らない」との事だった。

この捜索は難航する事が予想された。

 

ま、会えたら会えたでラッキーだし、会えなかったらそれはそれでしゃーない。

ガチで探す程でもないなと言う感覚になり、その後1か月以上名古屋の仕事は入らず。

結局その事すらも忘れてしまっていた。

 




 

ーーそんな時、Instagramのイベントで名古屋に行く事があり、イベント参加者と飲もう!と言う機会があった。

そして、「そうだ! 池田公園行ってみるか!」という流れになった。

 

さて。この100~200軒あるであろうこの広大なエリアで、マキを見つける事が出来るのだろうか?

もはやゲームのような感覚になり、ワクワクしながら捜索は開始された。

 

ーー街を歩くと10秒おきにキャッチが来るレベルだ。

歌舞伎町や六本木では見られなくなったこの風景がこの街では見れる。

治外法権を感じさせるレベルでコロナ過でも営業している店の数々、そして大量のキャッチ。

色々な懐かしさが込み上げる中、案内所的な所に行って一軒目を紹介して貰った。

 

ポットの大冒険のスタートである。

 

店に入るなり「一人目を選べ」と言われる。

ショーアップと別れを告げて5年以上が経つ私は「面倒だからローテーションにしてくれ!」と言って席に着こうとするが、「別に指名じゃないから選べ」と言われる。

見た所、マキは居ないので、別にこの店に何の興味もない。

私は一緒に飲んでいたインスタグラマーに「二人適当に選んでくれ」と頼み席についた。

 

つまらない時間が過ぎていく中、隣の嬢が「クヤ、なんでタガログ語分かる。ベテランか?」と言ってくるので、「あー、5年前フィリピンで仕事してたから少しだけ分かるんだよ」と答えたら、「どこで飲んでた?」と食いついてくる。

「マカティとかマラテだよ」などと適当に受け流しをしていたら、友達の社長がやっていた店の名前が出てきた。

そしてその店の子が数名日本に来ていると言う。

 

更に、写真を見せて貰うと、全員知っている顔だった。

そして、その中に……

マキも居た。

 

え?????

 

なんだ、この情報通のような女は……

 

この女にマキの働いている店を聞けば、ポットの大冒険は初日にして完結するじゃないか!

探す手間が省けたぜ。

 

「ちなみにマキはどこで働いてるの?」と聞いてみると、「この店に居るよ!」と言う。

 

ん???

 

この店????

 

え?????

 

さっきいた!?

 

マキはこの店で働いているという。

 

なんという引きの強さ……。

 

よし早速指名だ!と意気込んだが、今日は休みでいないとの事。

 

休みかよ笑笑笑

 

感動の再会は果たされなかった。

持っているようで、持っていない男。それがポットである。

 

どうでもいいと思っていた1か月半だったが、居る場所が分かっているのに顔を見てないとなると不思議なもので興味が出てくる。

しかし、よくよく考えたら繁盛している店で働いてた子がお客さんの顔を全員覚えている訳もなく、私の事を覚えている保証もない。

 

仮に覚えていたとしても、5年前に全員ブロックして撤退した過去のある男。

特別な展開は期待出来ない。

まあクレマニを更新するネタになればいいか……。その程度の感覚になっていた。

 

ーーしかし次の名古屋は思ったより短いスパンで仕事が入った。

 

捜索する時は居るか居ないか分からないというドキドキだったが、既に所在が分かっているのでそういったチャレンジ精神は無い。

しかし、覚えているのか覚えていないのかは正直分からない。

これで行ってみて、覚えてなかったらそれはそれでネタになるからいいかと割り切ってみるものの、実際に「知らねぇ」と言われたらそこそこのショックを受けそうである。

 

さて、緊張の瞬間。

 

店のドアを開け、「マキは居ますか?」と店員に尋ねる。

 

すると……

 

「居ますよ」との事。

 

おー、5年振りの再会だ。懐かしいなぁ。

 

席に案内され、飲み物をオーダー。

 

飲んでいると、突然後ろから首を絞められた。

 

え?????

 

「ポット! おまえボコボコするぞ」

 

ktv 池田公園 フィリピンパブ

 

マキの登場だ。

 

5年前全く日本語が喋れなかった少女は、いつの間にか日本語を喋るようになっていた。

全然感動の再会ではなく「よくもブロックしてくれたな!」という怒りをぶつけられる結果となった。

 

ポット「覚えていたんだね」

マキ「そりゃ覚えてるだろ」

ポット「お久しぶりです」

マキ「近くに住んでいるの?」

ポット「東京です」

マキ「そうか。飲んでいい?」

 

展開が早い。昔話をしようと思っていたのに……。

 

マキ「ポットはテキーラが好きだったよね。よしボトル入れよう!」

ポット「いやむしろテキーラ嫌いです」

 

テキーラなんて好きじゃない。それにフィリピンと日本じゃ単価も違うでしょ?

 

マキ「大丈夫、15,000円だけ」

ポット「全然安くないですが」

マキ「オッケーオッケー!」

 

ダメだ。

日本語が喋れるようになっても、コミュニケーションが取れないのは全く変わってない。

 

私がマニラでキングオプ”鴨”として君臨していた記憶が蘇る。

 

ktvでボトルをオーダーする日本人男性

 

第1章とはうって変わって大活躍をする第2章になるのだが、マカティの私とマラテの私ではキャラが全然違う。

マラテの私は完全なる鴨のままだった……。

マキの中でもしっかりと鴨と認識されている私は、昔のように勝手にヘルプを付けられ、ヘルプの嬢達にも丁寧にドリンクを飲ませ、分からないタガログ語の会話をただ右から左に受け流すだけの存在に戻っていた。

 

正直、英語じゃなくタガログ語で話されると全く分からない。

しかも、この人たちはこっちが分からないのを分かっててあえてタガログ語で喋る。

ところどころ分かる言葉はあるが8割から9割は分からない。

悪口を言っている風ではないが、決して気分の良いものではない。

 

ただ、精一杯”鴨”の役割を全うしたおかげで、ママやボーイを含む店の人間とは仲良くなれた。

彼らもまた、私を完全なる鴨と認識したようだった。

 

マキと昔話でもと思っていたが、ほぼマラテ時代の話をする事はなく。

鴨タイムは終了し、11万円を超える会計をわずか2時間で達成した。

 

会計も終わったので開放されると思いきや、マキが「店を変えるぞ、まだまだ帰るなよ!」と言われ拉致される。

 

どうやら2時からスタートする店があるらしくそちらへ移動するとの事。

コロナ過なのにこんな時間から営業スタートするなんて……。

本当に治外法権だな、この街は……。

 

そして、場所を移し飲み始めた直後、事件は起こった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次回、ポット外伝日本編後半。

 

 

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ポット
クレマニのカモ担当。アラフォー。日本じゃシャッチョさん、マニラじゃカモネギさん。 日本の恩人のススメでマニラで起業を試みるが、仕事より女性を優先してしまうダメ男。 果たしてビジネスは成功するのか?マニラで性交できるのか?

2 コメント

  1. ポットさん、
    待望の新作ですね。お待ちしてました✨
    鴨が少し覗いてましたけど気のせいですかね?
    これからの展開が楽しみですね😆

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