２年半ぶりのフィリピンで、最初に行く店はもちろん…

マラテに向かう道中、エアコンの効いた快適空間でようやくフィリピンに戻ってこられた嬉しさを実感し始める。
見る景色見る景色が全て懐かしく愛おしい。

タクシー内での会話

ーーーいやぁ、大変だったね。
死ねましたね。疲労困憊です。

でもなんとかタクシー捕まってよかったね。
えぇ、ターミナルも今は絞ってるんですかね？人多すぎでしょ。

多分そうだろうね。
はぁ、サンミゲル飲みたいです。タバコ吸いたいです。

欲望を解放させていこうぜ。ケンさん、この旅のしたいことなに？
そうですね…

・ハナを抱き散らかす
・ラカフェ（あえて言おう、LACAFEをラカフェであると）行く
・例のバックとかカバン売ってるとこいく
・バクララン行く
・マクチャン焼肉食べる
・串まさ行く。
・デイビッツ行く
・コンビニかジョリビーのチキン食べる
・ロビンソンをとにかく徘徊
・カジノ行く
・KTVは花と蝶（現在はsuperstarという名前）はマスト、あとはゲスいところでパーティー
・マラテを徘徊
・映画観たい
・自分にとって初のフィリピンで最初にサンミゲルを飲んだあの緑っぽい屋台？みたいなところに行きたい

と、まぁ、パッと思いつくのはこんなところですかね…
多いな。

久しぶりのフィリピンですから。

そんな話をしていたら、すぐにマラテに到着し、まずはレンジさんの定宿のJMM。
ここは景色がいいが、エレベータの待ち時間が長いし、風呂もバスタブがないので、私は泊まる事は無い。バスタブラブなので。

二人して、レンジさんの部屋に。
そして、部屋に入り、即座にベランダに出て、タバコに火をつける。

泣きそうになった。
ようやく戻ってきたんだと。
時間は２０時を回っている。多くの店がオープンし、夜の街に表情を変えたマラテ。

その輝き、匂い、空気…

横でレンジさんも一緒に涙ぐむ。
アラフォーのおっさん二人が絶景を見、タバコを吸いながら涙ぐむ。
気持ち悪い。

ーーーケンさん、帰ってきたね。
はい、来ましたねついに。

実は俺、今回の旅、断ろうと思った時もあったのよ。なんなら直前まで。リスクが気になってね。でもケンさんと約束してたし、嫌々ながらにきたけど、やっぱり最高だわフィリピン。フィリピンないとやっぱり人生ダメだわ。
はい、コロナ禍中の２年半、ハリのない人生でしたね。またここから始めましょう。

そうだな。またケンさんとの旅が始まるかぁ。

なんだよ、嫌なのかよ。

いやいや、そんなことはないよ。で、記念すべき1軒目どこいく？
どこにしますかね。

ラ？（※エルミタのLACAFEのこと。正しくはエルエーカフェだが、私たちはラカフェ…というより単にラと呼ぶことがほとんど）
ラですかやはり。でもいいんですかラカフェで。あんなところ、このコロナ禍では一番危険度が高いところですよ？てか、レンジさん、PCR受けるまではラは止めておこうっていっていたじゃないですか。

いや、もうこんな気分の時はラしかないでしょ。
はい、実際はそれしかないと思います。やはり最初はラしかないですよね。ぐふふ

悩み事、困り事、心配事。そんなものがなぜか吹き飛ぶ国、フィリピン。
危険があることは重々承知で、やはり２年半ぶりに来たフィリピンでの1軒目はどこがベストだと聞かれたら、もうラしか思い付かない。

フィリピンに来るまでは、実は今回の旅ではラカフェは止めておこうかと話していた二人。
治安がとにかく悪くなっていると聞いていたため、ラカフェの周囲の人通りの少なさはとりあえず避けたほうが無難だと…そう話していたのだ。

が、フィリピンのいてつく波動効果により、速攻でその話は無かったことになった。

道中、シェーナで換金を終え、ラカフェに向かったが、特に危険だと感じることはなかった。少なくとも単独行動でなければ、それほど警戒し過ぎなくてもいいかなといった感じ。

そもそも、銃とかならともかく、強盗をしようとしている人は、場所もそうだが、何より相手を選ぶ。よくよく考えると、私のようなフィリピンでは完全に巨人族に属し、薄着では全く隠せていないボディーをしたやつを基本襲おうとは思わないだろう。
だからといって油断は良くないが、少なくとも、一般人よりは強盗に襲われる可能性は低いことは確実だ。鍛えててよかった。パワー。