【ウメブログ39】第一章完結、フィリピーナとの別れから立ち直る事が出たのか？

 

 [ウメブログ 前回のあらすじ]

クレマニのホレ担当ウメ。現在50代後半。約30年前からフィリピンへ通う超ベテラン。
フィリピーナの元彼女（レズビアン）から突然のメッセージを受信。何やら深刻な相談がある様子。
【ウメブログ38】レズビアンの元彼女が妊娠、子どもの父親は私！？

 

 

※クレイジーマニラでは、オノケンブログ、レンジブログ、ポットブログの三つのブログがメインコンテンツでした。そして、この度新たに『ウメブログ』の新連載がスタートしました。

 

 

ウメブログは約30年前のストーリーから展開しています。

 

前回のエピソードは、クバオで出会った元彼女カーラについて。

破局後しばらく音信不通だしたが、突然のメッセージを受信。

タイミングよくマニラへ行く予定だったウメ。彼女に会うことを決意しました。

そこではとんでもない相談が待っていました。

 

それでは、ウメブログ39（第一章第38話）をスタートさせていただきます。

 

 

 

 

【ウメブログ39】第一章完結、フィリピーナとの別れから立ち直る事が出たのか？

 

 

ーー私がまたこの地を踏むことになる。

 

あれから7年にもなるのか……。

何か不思議な感覚であった。

長いこと帰っていなかった家にやっと帰ってきたような感覚だろうか。

常夏の日差しを浴びて、今ここに立つ。

楽しかった事、つらかった事、ビビった事、泣いた事　たくさんの思いが甦ってくる。

それらを感無量に感じながら、排気ガスの匂いの空気を胸いっぱいに吸い込む。

 

「うまーい」

 

ジェニーと別れてからの私を、そして私はあの失恋をして変わったのか？

それとも相変わらずゲスなのか。

 

前回紹介したカーラとの話(カーラの妊娠)、そのあとにタカと安川などとクバオでの出来事があって以来、パタッと渡比する事がなくなったのである。

今回、フィリピンに来るのは7年ぶり。

ジーンズの輸入業をするに当たり、そのバイヤーに会う目的でダバオに行くのだがそれまで全く行く事が無かったのである。

 

その時に久しぶりに見たマニラ空港。すっかり変わっていて少し浦島太郎状態で驚いたのを覚えている。

 

[マニラ空港（写真はイメージ）]

 

乗り継ぎの為に外に出てみる。

すると、マニラの街並み、匂い、気候、バイタリティ溢れる人々。

何も変わっていなくて、何処か心の中で『帰ってきた』という実感が湧いたのを思い出す。

 

そしてダバオ行き飛行機の搭乗待ちの間に飲んだサンミゲル・ピールセン。

やっぱり旨かった。

この間、『何故にフィリピンに行かなくなったんだ？』と思いの読者さんもいると思う。

 

ーー7年前、フィリピンに来なくなった頃、時代は21世紀を迎えようとしていた時代。

色々なことが目まぐるしく変わっていく。

通信手段も格段と良くなり、SNSも出始める。

スカイプなどパソコンやインターネットを使っての無料通話も出てくる。

現地に行かなくてもコンタクトが取れる時代が来たのだ。

でも便利になればなったでまた違う遊びが出てくる。

テレクラから始まり伝言ダイヤルそしてさらに進化してQ2ダイヤル。

そして今も沢山ある出会い系サイト。

世のスケベなララキたちはこぞってお金を落としてきたことだろう。

 

こんな時代にフィリピンパブがどうなったかと言えば、それまでの街中にあふれていたお店が段々減っていき、この頃にはかなり数が減っていた。

その理由のほとんどがタレントが来ないという理由だ。

今までのフィリピーナや店までもがグルになってオーバースティをしていたツケが来たのだ。

それがビザの発給を難しくしていき、彼女たちが日本へ来ることが難しくなった。

 

ーーそんな中、私も当然行きつけの店は無くなったりまたは違う形態の店になったりで、日本でピーナとの接触がほぼ無くなっていくのだが……。

 

だが私はそんな事では挫けない。

もともと良く行っていた東京の下町の繁華街にある『マガンダ』というお店。

ここはその後も閉店することなく営業するのだが、ピーナが来なくなっても店名はそのままで『金髪女性』のお店へと変わっていった。

 

そこで運命の人と出会ってしまうのです。

名前をリニー、ロシア人で金髪のとてもかわいい子。

 

[リニーの似顔絵]

 

確かにジェニーの事は私も心を痛めた。

しかし私がフィリピンに行かなくなった本当の理由は、このリニーに入れ込んだからだ。

 

『ここにゲス神の再降臨を宣言いたします』

 

そこからは言わずと知れたゲスの口説きの常套手段、とにかくひたすら通い愛をささやく作戦。

作戦なんて呼べるほどの物ではないが、これが一番成功の近道だと今も思っている。

なんせ今回は間違いなく国際Aマッチ、ワールドクラスレベルの試合が待っているのだ。

気合を入れるなと言っても無理な話である。

 

そして通う通う通う。

通いに通った。

 

そんな状態なのでフィリピンに行っている暇なんてない。

 

サンミゲロ？ アンドックス？

目の前にもっとおいしいものがいるのに、何訳分らん事言っているの？

 

『Philippines』のPの字も思い出さないくらい、どっぷりと金髪女性に浸かっていた。

 

そして努力の結果、国際マッチ初代表で奇跡のゴールをこじ開けた。

それからは言わずと知れたP中毒と同じコースをたどるのだ。

日本で沢山デートを重ね、大量のゴールを量産し、彼女の帰国に合わせてモスクワへ。

と、典型的な金髪中毒と育っていった。

 

その様にゲス、フィリピンに行かなくても結局ゲス。

私は根っからのゲスだった。

 

金髪彼女の休みには、二人でドライブデート。色々と出かけ愛をはぐくむ。

平日は、同伴も含め開店から閉店まで大体週5日はお店にいた。

 

そしてとうとうリニーがロシアへ帰る日。

 

果たして私はモスクワへと旅立つことになるのか！？

 

 

 

ウメブログ第一章　完結

 

 

 

 

 

 

[ウメブログ第一章あとがき]

 

『フィリピンを離れてジェニーの事を引きずり日本で何をしていたのだろう？』

とか、

『フィリピンが嫌いになってしまって渡比しなくなったのだろうか？』

とか、色々と読者の皆さんには心配かけましたが、ゲスは健在で日本において金髪という餌で更にゲスを極めようとしていたのでした。

 

『最初から心配なんかしてないよ』との声も聞こえてきますが、この金髪女性の物語はいずれ外伝金髪編で紹介したいと思います。

 

こうして私の初めてのフィリピンから約10年の出来事を駆け足でお届けいたしました。

まだそのほかのエピソードもありますので、またの機会に紹介できたらと思っています。

 

これを持ちまして、第1章を完結させていただきます。

ありがとうございました。

 

 

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ウメブログを始めから読みたい方はこちら↓


【ウメブログ１】日本のフィリピンパブの過去、マニラへ向かうきっかけ

 

 

 

 

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