【ポットブログ35】マニラ夜遊びあるある、見たくないものを見てしまう

 

 [ポットブログ 前回のあらすじ]

二度目のフィリピン。ガイドのサムを召喚して、夜遊びへ。しかし、ボトルの中身を捨てられ激昂するサム。マラテに風神が降臨する。
【ポットブログ34】マニラの夜遊びガイドは悪い人ばかりじゃない！

 

 

※クレイジーマニラでは以下の二つのブログがメインコンテンツでした。
新連載中の【ポットブログ】もよろしくお願いします！

 

【著者ポットより】

皆さん、こんにちは。

クレイジーマニラのカモ担当ポットです。

みなさん、いつも読んで頂きありがとうございます。

フィリピン人ガイドのサムの激昂はなかなかの迫力でしたね、怖かったです。

さて、マニラ夜遊びを今一度思い返して、反省しました。

反省に、反省です。

そして、反省していたらお腹が空いてきたので、また街へ向かいます。

それではポットブログ35をスタートさせて頂きます！

 

 

【ポットブログ35】マニラ夜遊びあるある、見たくないものを見てしまう

 

ーーそのサムにお土産を渡し、一人反省会を終えた私は、急にお腹が空いてきた。

 

に……　肉が……

食い……　たい……

 

[深夜のロビンソンモール前]

 

ロビンソンはとっくに閉まっている。

この国には、日本のようなコンビニ弁当はないので、マクドナルドか。

あるいは、適当な飲食店に入るか……。

うーーーん、迷う。

 

そうだ。

クレアと一緒に行った居酒屋を思い出した。「大虎」。

日本人というのはやはり日本食が食べたくなる。

 

ーー私は一人で大虎へ向かった。

 

[左はKTV『JUNKO』、右に大虎]

 

入店して、定食を頼み、別に飲みたい訳でもないのに、ついサンミゲルライトも頼んでしまった。

 

タバコを吸いながら、ぼーっとする。

この時間帯はさすがに静かだな。

 

ーー注文を待ち、食事が運ばれてきた頃。

 

そこに団体客が入店してきた。

 

んー、ん？

何やら見た顔だぞ？

 

日本人２名にフィリピン女性が６名。

日本人のことはすぐに分かった。今夜最初にKomeKomeで見たヤンチャな二人組だ。

そして、女性陣も……。

 

女性６人のうち、１人はキャットだった。

 

[キャット似顔絵]

 

『この確率っ！！』

フィリピンに朝までやってる食事処など山程あるじゃないか。

なぜこの低確率でここを選んだんだ……。

と思ったが、私は先にお店にいるので何も出来ない。

これが後から入って来たのならば、『あっ！』と思った瞬間、店を出るなどの対策が取れるのだろうが、先に入っていて、更に既に食事を開始してしまっているので、身動きが取れない。

 

ーー私は入って来た瞬間に分かったので、横を向いてタバコを吸っていた。

向こうの集団はどうやら気付いていない様子だ。

よしよしよし。そのまま気付くな。

 

一団はメニュー表を見ていた。

 

そして、彼らが注文をしようとした時。

 

一人が「AHHHHHH!!!」と叫ぶ。

ヤバい、気付かれてしまった。

 

そして、キャットではない女性がこちらの席に来る。

 

「ポット、何してんの！？」

と聞いてくる。

おっ、おう。

どの角度から見ても定食を食べているだろう。

かつ煮だ。

しかも、かつをご飯に乗せているので、かつ煮丼だ。

 

私は、『あなたは誰？　私は誰？　人違いじゃない？』という空気を精一杯出した。

 

しかし、いくらフィリピン広しと言えど、私レベルの巨漢はそうそういない。

完全にバレていた。

しかも、今夜KomeKomeにて『一人客の売り上げ新記録か？』という金額を支払ったばかり。MacBook Proの最高モデルが買えるほどの金額だ。

 

 

その原因。

私にライバル心を抱かせた日本人二人組が、すぐそこに座っている。

正直、気が気ではない。

冷静を装って座っているが、心の中は、

『うへぇ～、いずれぇ～、かえりてぇ～、なんでやね～～ん』

この連呼である。完全にモゲていた。

 

ーーキャットも私に気付いたようだ。向こうは向こうで気まずい空気を出している。

日本人二人組も恐らく気付いている。

『指名被りの、あの石油王のような飲み方してたやつが、何でここで飯食ってんだ！？』

と思っている事だろう。

 

ーー私は、サササっと食べて、会計して店を出ようとする。

 

女の子達は何が面白いのか、『ヒューヒュー！』みたいに盛り上がっていた。

アフターで連れてきてる二人組からしてみれば、『何でこっちが金払ってるのに、あいつにちょっかいかけるん！？』と、きっと気分が悪くなっているはずだ。

 

私は、ちょっと嬉しいのが半分、『面倒な事になりたくないからやめて～』が半分くらいの心境だった。

そして……。

 

[マラテ繁華街、アドレアティコ通り]

 

ーー私は、ようやく自分がなんという意味のない無駄使いをしたのかを理解した。

キャットからしてみても、自分の為にお金を使ってくれる方がいいに決まっている。

いくら沢山お店にお金を払っても、キャットの成績が良くなるわけではない。

自分の為にお店に来てくれて、自分にだけドリンクをくれて、ラストまで店にいてくれる人の方がいいに決まっている。

 

私は負けたくないと思って派手に行動したのだが、よくよく考えてみると、すべてマイナスに働いていたようだ。

お金は減るわ、プラスにならわないわ、全く良いことない……　と自己嫌悪に陥った。

考えれば考える程、ため息しか出なくなってしまった。

 

ーーその日、キャットから連絡はなかった。

不思議なものだ。

ライバル心を掻き立てられ、所持金以上のお金を使って頑張ったのに、何の満足感も得られない。

そればかりか、アフターしている姿を見たくもないのに、見てしまい、変な想像しかしなくなってしった。

 

今頃、ホテルで……

あんな事してるのかな……

こんな事してるのかな……

 

 

昨日は「心配で心配で」と泣いてくれてたのに……

一日でこうも形勢逆転してしまうとは……

(勝手な想像ですが、このケースは負のイメージが先行しちゃいます)

 

しかしこればっかりは、自分が原因なので、どうしようもない。

2度目のフィリピン2日目にして、ワンチャンへの道を塞がれてしまった気分だった。

 

 

[ポットブログ35終わり]

 

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[ポットブログ35あとがき]

例えば、フィリピンでのアフターの定番と言えば焼肉ですよね。

焼肉屋でよく、他のアフターのグループを見かけたりします。

マラテで色々な店をハシゴして、その店の子をアフターに連れていれば、バッタリ会う事もあるでしょう。

しかし、居酒屋で一人飯をしている時にわざわざ別のアフターに来ている彼女を見たくはありませんでした。

何度か食べてるうちの一回ではなく、初めての一人居酒屋でバッタリですから。

本当にツイてないなぁと思います。

次回、物件の契約、見晴らしの良さに感動！　の巻き！

 

 

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